行きました。仙台、多賀城、塩釜、松島おいしい旅。

昨年、『ゼライスのキセキ』(稲井謙一/みらいパブリッシング)の編集を担当させていただきました。「ゼライス」は、宮城県多賀城市に本社を置くゼラチンパウダーメーカー。

著者はその4代目の社長です。

この本には、ゼラチンやコラーゲンのしくみといった基本的な話とともに、会社の発祥や沿革・歴史も網羅されています。中でも圧巻なのが、東日本大震災被災時の様子が詳しく書かれた著者の手記部分。「手に汗握る」の表現がぴったりで、何度読んでも胸に迫ってくるものがありました。

震災当日、著者が多賀城から塩釜まで走った同じ道のりをたどり、同じ景色を見てみたい。それがこの本に携わった時からの願いだったのです。それがようやくかなったのが6月でした。

実際に旅してみることで、ほんのわずかではありますが宮城の空気感や県人気質などに触れることができました。美しい景色に心奪われると同時に、そこここに残る震災のモニュメントや伝承碑などもはじめて目にし、あらためて震災の恐ろしさをかみしめました。最高時速50キロのおもちゃのような電気自動車で、ゼライス本社ほか関連会社をアポなし訪問し、失笑?も買いました。

また、おいしいものもいっぱい食べました。タコ飯、焼き鯖寿司、牛タン、ホヤ、お寿司、お刺身、鰻おにぎり、日本酒、笹かま…。お腹が空くヒマがないくらい食べまくり、「やっぱり旅はいいね」と同行のライター女子とうなずき合い、次作の制作に向けて英気を養った3日間。

「本を作る仕事をしていてよかった」

心からそう思える旅でした。新刊はきっとすばらしい本になる……はずです。写真は、『ゼライスのキセキ』書影と、フォトジェニックな多賀城図書館。すてきでしょ?

                                               

2022年8月14日 楠本知子

    1 thought on “行きました。仙台、多賀城、塩釜、松島おいしい旅。

    1. ひろこ より:

      とても楽しい旅でしたね!
      塩釜でまた、ホヤを食べましょう!

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